令和元年度 無料相談委員研修会を開催しました。R1.10.11(金)

 令和元年度無料相談委員会研修会を10月11日(金)午後3時より、
津山宅建会館3階会議室において開催いたしました。
 
 本年も宅建協会本部の斉藤主任に講師をお願いし、森下支部長にもご参加いただき、
相談員3名、資格者3名の7名が研修議題である『仲介手数料に関する相談対応について』・
『原状回復に関する相談対応について』・『売買契約のトラブル事例に基づく相談対応について』の
三つの議題について、約2時間の研修を受けました。

研修の進め方としては、一方的な講義ではなく議題に対する質問や考えを自由に発言できる形式で行われましたので、
相談員及び資格者共に相談実務に非常に役立つ研修となりました。
 また、特に勉強になったのが、買主の勝訴判決を基にした代理人弁護士からの弁済金請求の相談事例で、
売主である不動産業者の敗訴による損害賠償金が、弁済業務の対象に当たるのかどうかについての研修でした。
この相談での注意点は、勝訴判決が出ていると言う事で安易に結論を出すのは大変危険であり
重大な判断ミスに繋がるという事です。
当初の契約目的や時系列などを注意深く検証し、内容を見極めたうえで慎重に判断しなければいけない点や
現地確認の重要性を改めて認識させられました。
 
 今後は、無料相談での相談内容も今まで以上に多様化、複雑化が予想されます。
また、自分に不利な内容は極力伝えないという相談も増えてくることが予想されますので、
本日の研修を活かし無料相談員として誤った判断をしないよう十分注意し、
相談に訪れる一般消費者に対し誠実な対応を心掛けたいと思います。