【備中支部】R6.1.15 第2回支部無料相談員研修会開催報告

令和6年1月15日(月)午後、サントピア岡山総社の3階会議室にて
講師として昨年の本部研修委員会主催の際にお世話になった北澤不動産
コンサルティング(東京)代表、不動産鑑定士の北澤秀樹様をお招きして
備中支部無料相談員第2回研修会を開催致し、相談員11名の参加で行いました。

今回は「高齢者の不動産取引の基礎知識と具体的な手法解説」のテーマで
空き家発生の多くは相続から始まっているとの現状認識を分り易くご説明くださいました。

特に高齢者の不動産で一番の問題は、高齢者の平均寿命と健康寿命に開きがあり、
長期間に渡って認知症の罹患者となり、高齢者本人の意思能力の有無が問題となることを
防ぐ方法として成年後見人制度が今まではありましたが、身近な家族へ信託する
民事信託に移行することの現状をご説明くださいました。

また、民事信託は後見人制度とは違い、高齢者本人が所有する不動産の処分や
賃貸不動産の収益を高齢者の家族の収益とするには裁判所での許可が必要で
ほとんど許可されない事が多く、実質場凍結状態になる欠点より、民事信託ではその
欠点を補完される制度としての利点をお話していただきました。
民事信託にも欠点があり、その注意事項についてもお話くださいました。

最後に最近テレビのCMで流れているリバースモゲージ等のお話をいただき、
当初の2時間を超える最近の相談に来られそうなテーマに合致した濃密な時間となりました。

その後、北澤様は当日、次の予定の新大阪までのご移動があるにもかかわらず、
懇親会にも残っていただき、会員8名も研修会で質問出来ない事項についての質問にも
ご丁寧にご回答下さり、有意義に時間となりました。

【研修風景】