【備中支部】R6.8.18 第3回空き家セミナー個別相談会開催報告

令和6年8月18日(日)13時より総社市総合政策部人口増推進室主催による
「第3回空き家セミナー個別相談会」が総社市昭和公民館にて20名弱の少人数ながら
開催されました。
第1部セミナーは司法書士:宮川康弘氏と宅地建物取引士:青江邦朗が、それぞれ
30分で空き家の現状と総社市の支援策解説について、あわせて相続発生前後から
役立つ情報の説明をしました。
前回同様、宮川氏はプロジェクターを使ったセミナーで、空き家の問題点や
原因の大部分が相続より発生されている流れを分かりやすく伝えていました。
その後、青江が岡山県や総社市の空き家の現状と施策について説明し、特に総社市は
現在流入人口が多いうちに、空き家の売却もしくは賃貸借の検討について提起しました。
また開催日前日の山陽新聞に「相続土地国庫帰属制度」の記事が掲載されてあったので
それについての問題点もお話し、1時間のセミナーを終了しました。

その後、司法書士と宅地建物取引士の部屋を分けての個別相談会を2時間程度おこない
宅地建物取引士のところへは3組のご相談がありました。

1組目は、空き家バンクへ登録済の方からのご相談で「登録後の対応をどうすればよいか」との
内容でしたので「このまま購入希望者が現れるのを待つしかないのでは」とのアドバイスをしました。
また2組目は、数年前に総社市の空き家バンクへ登録を考え、画像や間取り、書類を準備したが
知人より「登録しても売却できないので、登録することが無駄になるのではないか」と言われ
「そのままにしていますが登録したほうがよいか」と尋ねられ「何もしないよりは
直ちに登録してください」とお勧めして、その後、担当課の総社市人口増推進室の方に
登録手続きをしてもらいました。
3組目は、香川県さぬき市にある実家に母親(87才)1人で居住しており、将来的に
空き家となるので、今からすべき準備について尋ねられました。まずは建物内部に在る動産類の
片付け撤去処分を進めて、なるべく動産類を少なくしておいてくださいとアドバイスしました。
また、さぬき市が行っている支援策や、香川県宅地建物取引業協会を通して、さぬき市内の
宅建業者の紹介を依頼し、市場性や売却可能な土地かどうか等を下調べして、空き家に
なった時の対応を考えておくようアドバイスしました。

これで3回の「空き家セミナー&個別相談会」を終了しました。参加者の方々が真剣にメモを
取りながらお聞きになっている姿を拝見し、空き家問題の大きさを考えさせられ会場を後にしました。

【会場風景】